もたい看板店 顔ハメ創世記      
 1998年にインターネットホームページに顔ハメページを公開してから
2000年に日本テレビ朝の番組『ズームイン朝』で福沢アナの松竹梅
顔ハメ
を製作して生放送で紹介、翌年2001年にも『ズームイン朝』
でのロンドンロケ企画にて製作された『殿と姫』の顔ハメ(下写 真)
この看板はビッグベン他ロンドン名所に設置されて顔出し実験された。

裏話:最初はアビーロードの横断歩道をビートルズの顔ハメでとの話も
    
ズームイン番組終了後すぐにNHK系列会社よりゴーヤーマンなる謎のキャラ依頼
後に、朝のテレビ番組「ちゅらさん」のキャラであることを番組で知る事に。
  
右写真:ゴーヤーマンとNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」より


2002年 柏崎こどもの時代館に設置されたウルトラの顔ハメ(円谷プロ公認)
ゲストにお越しの黒部進氏(ハヤタ隊員)と桜井浩子氏(フジアキ子隊員)の サイン入り
    

2005年6月 エキサイト、コネタに掲載されて、
Wikipediaの顔ハメ看板の出典で紹介された時の米山大黒亭の顔ハメ。
これ以降、定期的に各種メディアからの問い合わせが何年も続く事に。
        越後顔ハメツアー
観光地でよく見る「顔ハメ看板」。 恥ずかしながら、ついつい顔をハメてみずにはいら
れないが、 アレはいったい誰が作るのか。いつ頃生まれたものなのか。調べてみると、
「いい日 顔ハメ!」 をキャッチコピーとし、顔ハメでまち起こしを呼びかける看板屋が
存在することがわかった。新潟の 「越後もたい看板店」だ。 「『顔ハメ看板』は、うち
が始めたわけじゃなくて、もともとは各観光地 の看板屋が作ってたものなんですよ。
昔は手描きが当たり前だったのにねぇ、 最近はみんなコンピュータになってきて、味の
ある顔ハメは減ってますよね」 と嘆くのは、お店のもたい貴秀さん(47)。顔ハメの
ルーツは、一説には、カラーフィルムが普及し写真ブームとなった頃に、フジカラーが
「写真を撮るための小道具」として提供したのが最初と言われているとか。
越後もたい看板店は今年で創業46周年だが、ネットで「顔ハメ看板」の注文を 受けるよ
うになったのは98年から。「資料」は1枚の写真を送るだけでOK、料金は松竹梅のコー
スに分かれ、梅コースなら材料込みで3万円から作ってもらえる。 コースの違いは、 主
に手間の かけ方と塗料(耐水水性or油性)の違いで、時間がかかる油性の方が高く なるとか。
ところで、実際に「顔ハメ」の注文ってあるんでしょうか? 「これまで手がけ たのは20枚位 。
鉄道フェスティバルなど、イベント系が多いですね。観光地に設置するには管理人が必要な
ので使用後はしまわれてしまうのがほとんどで。最近は結婚式のウェルカムボードがわり
としての注文もありますけど、その場合、2〜3時間の命ですからね。その後、家で飾ってるか
しまってるのかは知りませんが」 観光地で見かけたらノリでハメるけど、個人の家に常設されて
たらちょっとヤダなぁ。 また、気になるのは、顔ハメの高さ。高すぎると背伸びするため
「ブタ鼻」に写るし、低すぎるとムリな姿勢のため、赤い顔になります……。基準はあるのでし
ょうか? 「身長はテキトーですね。構図によりますよね。ウルトラマンなら小学校高学年くらい
でも入れるようにするとかはありますが」 最後に、もたいさんに「今後の顔ハメへの野望」
を聞いてみた。 「全国各地の観光地に、期間限定でもいいので、おもしろい顔ハメを出せる
といいですね〜。上野公園に『西郷さんと、おまけに犬も顔出しちゃえ!』とか。ただし
犬が顔を出すかどうかは気分しだいですが。それと、犬用の顔ハメもペットショップに 
提案したいです! 柴犬がレトリバーに変身! とか……。あと、今、一番置きたい場所は、
大阪の太陽の塔前です。『顔を出したいよう〜』てね(笑)」大好きなアイドルやタレントの
「顔ハメ」を作ってもらって、家に置くなんてどうでしょう。あ、でも、肝心の、中の顔が自分
じゃ意味ないか。(ライター/田幸和歌子)